私たちは創業当初から、既存の枠を離れ、独自の道を選択しました。
「エンクロージャーがスピーカーの可能性を制限するのではなく、解き放つ存在だとしたら?」
その問いから、私たちは"石"という素材にたどり着きました。
音楽そのものと同じく、時代を超えて存在し続ける素材――天然石。
精密に加工された石材エンクロージャーは、共振や歪みを限りなく排除し、
一音一音を驚くほどの透明感と純度で解き放ちます。
Acoraでは、常にパフォーマンスを最優先に考えてきました。
音楽をありのままに、限りなく忠実に再現する――
その探求の中で、私たちは長年見過ごされがちだった重要な要素、
「キャビネットの共振」に改めて向き合いました。
数十年にわたり、スピーカーエンクロージャーの素材として
最も多く使われてきたのは木材です。
多くのハイエンドオーディオブランドも木材を採用しています。
しかし、どれほど高度な構造技術を用いても、
木材はその本質から逃れることができませんでした。
それは、音に何かを付け加えてしまうということ。
わずかな音色の着色。
真実の音の上にかかる、薄いヴェール。
私たちはさらに探求を続けました。
アルミニウム、複合素材、希少な素材の数々――
それぞれに長所はありましたが、
私たちが求める完全な中立性と制御力を
満たすものはありませんでした。
そして辿り着いた答えが、天然石です。
1.
スピーカーコーンから発せられるエネルギーとほとんど干渉せず、
ドライバー本来の音を自由に響かせることができる。
2.
圧倒的な質量による揺るぎない安定性が、
奥行きあるサウンドステージと明確なステレオフォーカスを実現。
3.
天然石ならではの個体差により、一つとして同じものはありません。
それぞれが唯一無二の自然美を宿した作品です。
4.
どんな空間にも気品と調和をもたらす、
時代を超えた美しさ。
石は、私たちが探し求めていたすべてを備えていました。
それは決して容易な道ではありませんでした。
しかし、間違いなく正しい選択でした。
なぜなら、エンクロージャーの存在が消えたとき、
そこに残るのは、ただ「音楽」だけだからです。
Acoraでは、剛性・質量・音響的な不活性さに優れた
天然石を厳選し、精密加工によってキャビネットを製作しています。
これらの特性により、スピーカーは卓越した透明感、フォーカス、
そして音楽が持つ深い情感まで余すことなく描き出します。
すべてのキャビネットは、細部に至るまで徹底したこだわりのもと成形され、
完璧なパフォーマンスと、時代を超える独自の美しさを併せ持つ構造に仕上げられています。
天然石ならではの個体差により、一つとして同じものはありません。
それぞれが唯一無二の自然美を宿した作品です。
ここに、機能と造形が融合する場所があります。
そして、音楽が真に息づく瞬間が生まれるのです。
VRCシリーズは、厳選されたドライバー群を核として設計されています。
それぞれのユニットは、単なる精度の追求にとどまらず、音楽性そのものを高めるため、
Acoraによって徹底的に改良・最適化されています。
ミッドレンジおよびベースドライバーは、
評価の高いペーパーコーン設計をベースとし、一台一台を丁寧にチューニング。
自然な温かみ、躍動感あふれるエネルギー、そして実在感のあるトーンバランスを実現しています。
独自の調整とボイシングにより、微細な質感や感情のニュアンスをより深く描き出し、
無理なく"生きた音"を感じさせるサウンドへと昇華させました。
高域には、ベリリウム・ドーム・ツイーターを採用。
伸びやかで煌びやかな高域表現、俊敏なレスポンス、そして豊かな空気感を備えつつ、
全帯域との一体感と自然な流れを大切にしています。
その結果、高域は明瞭かつ精緻でありながら、常に聴き手に寄り添う自然な表情を保ちます。
VRCドライバーは、それぞれが調和し合い、ひとつの明確な理想を体現します。
──それは、真に自然で、感情に深く訴えかけ、聴く者を音楽の世界へ引き込み、
その世界へと自然に留まらせるサウンドです。
Tweeter
VRCツイーターは、その存在を主張するのではなく、音楽に漂う空気感、きらめき、そして繊細さだけを残すために作られました。
Acoraによって開発・ボイシングされたこの高域ドライバーは、単なる明瞭さや帯域の広さだけで選ばれたものではありません。
シンバルの余韻、ボーカルの息遣い、音と音の間に生まれる"間"──そうした最も微細な表情に命を吹き込む力を備えています。
信号経路に抵抗を介さない設計により、システムと自然に溶け込み、純度、スピード、そして音楽の自然な流れをそのまま保ちます。
その役割は決して派手さではなく、存在感と品位。開放的で、力みがなく、感情に正直な高域表現を実現します。
Midrange
VRCミッドレンジドライバーは、精度のためだけでなく、音楽の"核心"を描き出すためにAcoraが独自に開発したユニットです。
このドライバーのすべての要素は、人の声、そしてその帯域に存在するあらゆる楽器を、感情豊かに再現するという一点を目標に設計されています。
超低歪みと極めて高速なレスポンスにより、ボーカリストのかすかな息遣い、
チェロの胴鳴り、弦をなぞる指先の質感までも、驚くほどの親密さで描写します。
システム全体と完全に調和するようチューニングされたミッドレンジは、色付けのない滑らかな音像で、聴き手を演奏の奥深くへと引き込みます。
それは単に音楽を再生するのではなく、誠実さと気品をもって"感情を伝える"存在です。
Woofer
VRCベースドライバーは、力強さのために設計されながらも、音楽性を最優先にボイシングされています。
Acoraが開発・調整したこのユニットは、深く、明瞭で、制御された低域を、まるで無理のない自然な重さとして響かせます。
単なる量感ではなく、質感、タイミング、そして感情──
コントラバスの胴鳴り、ドラムヘッドの張り、ライブ演奏の鼓動までを、音楽の土台として確かに伝えます。
ミッドレンジとのつながりも極めて滑らかで、システム全体を安定感のあるダイナミックな存在感で支えながら、決して出しゃばることはありません。
ただ自然で、ただリアルに「そこにある」と感じさせる低域です。
| スピーカー設計 | 3ウェイ・バスレフ方式 |
|---|---|
| ツイーター | 1.25インチ ベリリウムドームツイーター |
| ミッドレンジドライバー | 2 × 4.5 インチ |
| バスドライバー | 2 × 12 インチ |
| インピーダンス | 4 オーム |
| アンプ入力 | 10W – 400W |
| 感度 | 94dB / 1W / 1m |
| 周波数特性 | 18Hz – 50kHz |
| キャビネット材質 |
高光沢ブラックグラナイト(3cm厚) (オプションカラーあり) |
| 外形寸法 | 53.3cm×47.0㎝×133.4㎝(D × W × H) |
| 重量 |
約195㎏/1台 (石材により重量が変動する場合あり) |






